書きたいときしか書かない

文字に触れて落ち着きたくって始めました。2014.04.23

大人に夏たら

 

夏が素敵すぎたことを思い出した。

もうあのころには戻れないのだと

絶望的になるほど今年の夏は楽しかった。

だからなるべく記憶を掘り起こさないようにしていた。

 

深く付き合える人が増えた。

一つ年下の親友ができて、

スーパーで妥協せずにお菓子を買ってDVDを見ながら食べた。

どちらかがむしゃくしゃしてたときは突然相手を呼びつけてカラオケに行った。

毎晩のように家からすぐの川で語り合って虫刺されを増やした。

 

急に距離が縮まった友達もいた。

「あ、もっと雑に扱っていい子だったんだね」と言われた時はとても嬉しかった。

共通点がありそうでなさそうなその子とは、サイゼリヤでお腹を膨らませてから女子力高そうなピンク色のかわいい名前のカクテルを飲みに行って写真を撮って、アプリで加工しまくってSNSに載せた。

それが少し恥ずかしいけど楽しいことだという認識は共通していた。

 

休学することになって

私が京都から新潟の実家に戻ることになったのは9月だったけど夏だった。

 

親しくなった友達はみんな別れを惜しんでくれた。

送別会まで開いてくれた。

しかも3回くらい出席したと思う。

なかったことにしたいくらい素敵な時間だった。

 

引っ越してきてから、

私の生活に関わる人間は圧倒的に少なくなった。

京都の人たちを思い出すと切なくなる。

だから

ずっと目の前のことに集中していたけれど

当時繰り返し聴いていたアーティストの曲を

たまたま聴いて、

それが引き金となって、

夏の出来事がぶわーっと走馬灯のように頭の中を巡ったときは死ぬのかと思った。

 

もしかしたら本当に死んだのかもしれない。

 

子供たちは永遠なんてないことを夏から教わる

みたいな言葉をどこかで聞いたことがある。

 

子供の自分がゆっくり息を引き取っていくのがわかる。


凄くやだ。

としとりたくない。


あー!もう!

やっぱり大人みたいなこと言ってるじゃーん(*_*)やだやだやだやだ