書きたいときしか書かない

文字に触れて落ち着きたくって始めました。2014.04.23

射撃をやめること

 

一緒に頑張ってくれた銃との別れ。

私は自分の銃を

「今日この子いい感じだな」とか「この人キゲン悪いな」とかって

人みたいに呼んでいたので、とても切ないです。

 

だってほぼ二度と会えないんだもん。。。

「なんで別れようって言っちゃったんだっけ!?」

と、彼氏に問いただすような気持ちです。

 

 

私は、仕事と射撃の両立が出来なかったわけですが、

海外の試合に出ると、第一線で活躍してる選手に

二足をわらじを履いているような人はいません。

もとより無謀な挑戦だったのは十分承知だったのです。

でも、警察官の仕事をしつつ、

ピストル射手として活躍してる、ある方を見て、

無性に憧れてしまって。

 

私は彼に「私、仕事と両立できるかなぁ?」と相談したことがありました。

 

警察なんだから練習=仕事でしょ。

出来るに決まってるじゃん。

確かにそうです。そう思っていました、私も。

練習場所などの環境は一般選手よりぜんぜん整ってます。

これだけでだいぶ違う。

でも、彼の場合、

仕事の都合でどうしても1−2か月射撃が出来ない期間があるそうです。

 

「ブランクあるのに、活躍しててかっこいいっすね。」

 

「なんで、それができるかわかる?」

 

「うーん、その分トレーニングに当ててるとか?」

 

イメトレとか、休息期間にしてるとか、

 

いろいろ言ったけど、

どうしてもできてしまうブランク期間の過ごし方は

私の答えで多分正解です。

でも彼から帰ってきた答えはこう。

 

 

 

「血なんだよ。」

 

 

 

日本人は、真面目で勤勉で時間を無駄にしない美学がある。空いた時間でも無駄にしないで成長のフィールドに変えられる。仕事をしながら競技もしてる、海外の選手にそんな奴は一人もいない。見習うところはあるけど、日本人として、これはすごく誇り。お前にだって流れてるよ。学校で勉強しながら競技もバイトもやってたでしょ?本当だって。

 

と。

 

世界を知ってる人の言葉だなと、

分厚くてあったかい壁を見せられたような気がしました。

この言葉に私は背中を押され、

試行錯誤しながら走り、

そして前のめりに転ぶことができました笑

 

果たしたかったことは果たせなかったけど、

どっちも両立できるような中途半端な位置にいなかったこと

趣味でやるつもりはないと、初志貫徹できたこと

それだけは、そこだけは良かったと思います。

 

今はまだ、東京五輪に向けて頑張ってる人を見るのが眩しい。

正直アスリートの練習風景とかテレビで見れない笑。

試合は観れるけど、練習はなぜか見れない。

 

私は2時間練習すると2時間練習ノートをつけます。

それくらい考えながら練習をします。

 

説明できないのはわかってないのと一緒だと思ってるので、

練習したことを言葉で表せるように何回も考えて書きます。

 

横に銃を置いて、何度か握って、

思い出しながらノートをつける。

 

テレビで他のアスリートがやってる練習も

ノートにつける癖があった。

 

この作業がなくなったのがとても寂しい。

いい時間を過ごさせてもらってたんだな。

 

だから今後はブログをもっと書こうと思います。

本当は手書きでペンとか使ってノート作りたいんだけどね。