なんでじゃろうね
ガールズの破滅願望に似た話。
いや、ガールズの破滅願望よりも
ずっとおバカな話。
16時頃、京都駅を歩いてるとき、
2人組の男がこちらに向かって来て、私に話しかけてきました。
「今、京都を出るところだった。
でも、君と一緒に京都を歩きたくなった。」
なんと、これは、もしや、
ナンパ???
カッコイイ顔の濃いお兄さんが
私をナンパしているのか?!
聞くところによると
2人は広島からの旅行者で、
1人は用事があるらしく
今から電車で帰るそう。
そして顔の濃いお兄さんは今日中に神戸の友達に会うため、電車に乗ろうと思っていたけど、私が案内してくれるなら遅らせて20時の終電に乗るつもりらしい。
なるほど、それなら安心だ。
どうやら祗園に行かなかったことを
後悔してるみたいだし、
何より「君と京都を歩きたい」
だなんて、名誉なことではないか!
というわけで、
祗園や花小路通を案内してあげることにした。
話しながら京都を観光するのは
とても楽しかった。
実はお兄さんがイッコ年下の大学3年生だったことを知り、そこから話が弾み、思った以上に仲良くなった。
途中知り合いにすれ違って
「彼氏できたん?カッコイイね」
なんて言われて気分もよかったし。
うーん、彼氏と京都デートするのってこんな感じなのかなぁ。
悪くないなぁ。。。
ちょっと別れが辛いなぁ。。。
と2人で遠距離恋愛をしてる気分に浸ってみた。
「京都はデートスポットが多くていいね。広島は何にもないけん。」
私「うん。京都はいい街だよ」
「そうじゃね〜」
今まで鴨川を眺めていた彼が
私に向き直り、言いました。
「なんでびひきは広島にいないんじゃろうね?」
!(*_*)♡
私「なんでじゃろうねー…」
完全に雰囲気に飲まれた。
広島弁、いい。素敵。
しかしまぁ、バカ。私ってばバカ。
恥ずかしいったらありゃしない。
このあとお蕎麦を食べて
彼を京都駅へ送り、
バイバイするのです
が
私のなんでじゃろうね返せ!
と首根っこを掴みたくなるようなことが起こるのでした。
つづく!