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書きたいときしか書かない

文字に触れて落ち着きたくって始めました。2014.04.23

大人と慣れ

 

大人になった瞬間って必ず解るものだと思う。

何回も何回も大人になる瞬間はやってきて

ほんの少しだけ罪悪感が残る。

 

 

私は東京(ほとんど埼玉?)のきったなくて風俗の多い

とある駅前が、好きで好きでたまらない。

「完全前払い!」と書かれているピンクのド派手な看板を見ると

あぁ、来たな。って妙に穏やかな気持ちになれる。

 

この駅に初めて降り立った高校2年生のとき、

なぜだか忘れたけどジャンプが読みたくなって

1軒の小さめの本屋に入った。

 

入った店はどうも想像してた本屋の雰囲気とは違ってて

独特のインクのにおいがしなかったし

客層も中年の男の人が多かった。

 

店内の真ん中あたりまで入って、ようやく嫌な予感がした。

恐る恐る近くの本棚を見てみたら、

やっぱり、

ドン引きするほどエロい本がたくさん並んでいた。

 

そういう本屋さんだったのである。

 

店先に2次元の女の子のポスターばっかりでてたのは

こーゆーことだったのか。

叫びだしたい気持ちを抑えて

頑張って冷静さを保ちつつ、出口に体を向けたと思う。

 

でも意識しちゃうと

どこの棚もエロ本だらけなことがよく見えて、

二次元三次元なんでもありで、

こんなんありえねぇよ!ってくらいすごい体で

クネクネしてる女の人の絵とかがウワッと

目に飛び込んできた。

 

そうなるともう居ても立ってもいられなくなって

お店の外までダッシュした。

 

そしてそのスピードのまま駅のトイレに入って吐いた。

 

あのお店にいたおじさん達って・・・とか

出ていくときお店の人と目が合っちゃった・・・とか

そんなこと考えると猛烈に体中を洗いたくなった。

同じ空間にいたことすらも気持ち悪くなってきて。

 

どこか穢れたような気がした。

 

だけど不思議なもので、気持ち悪くてゲロまで吐いたのに

今ではその街が好きだとすら思える。

人の欲が渦巻いていて、

昼の顔と夜の顔をしっかり持っていて。

寧ろ大好き。

慣れって怖いな。

 

あの本屋さんの前だって22歳になった今では

横目でチラっと見ながら歩けるようになった。

 

こーやって大人になっていくんだろうな。