書きたいときしか書かない

文字に触れて落ち着きたくって始めました。2014.04.23

ワオワオさまさま


ばあちゃんは遅寝遅起きである。
早起きなんか嫌いだし、1日2食しか食べない。
ばあちゃんの友達にもそういった人が多い。
みんなの共通点はワオワオが大好きということである。
ワオワオのお陰で祖母は日々とても楽しそうに過ごしており、夜中の2時まで度々起きているし、ちょっぴり若々しいような気がする。

ワオワオとはWOWOWのことである。

ばあちゃんはワオワオと呼んでいる。
多分ばあちゃんの友達も。

いい番組ないかなー、
見たやつ消さないと次が録れないヮ、
そういいながらばあちゃんはリモコンを操作する。
地デジとBSとワオワオを上手に切り替えて録画予約をする指さばきは、フィーチャーフォンを使っていた時の女子高生のようである。
リモコンなんか見なくても操作できる。
これがばあちゃんの自慢。

ばあちゃんは主にワオワオで韓流ドラマを見る。撮り溜めして一気見するのが好きなんだとか。
時々お友達と電話でいつから始まるなんとかってドラマが面白いらしいとか、いい俳優がでてきたとか情報交換をしている。

うちの母もワオワオの番組表を調べてばあちゃんに情報を与えている。

そして弟も便乗して自分がハマっている水曜どうでしょークラシックを勧めていた。ばあちゃんは水曜どうでしょーが気に入ったようで録画予約リストにいれている。

テレビっ子なばあちゃんは若々しくて好き。
話題も増えてお友達やウチの弟、母とも話す機会が増えたみたい。

そういえば、母が私にもワオワオの映画を勧めてきた。

「あんたが好きそうなやつ録画しといたよ」

その映画のタイトルはー



22キロバイト、お土器。


非日常を体験した話。


今日、倉庫でひたすらピッキング作業をするバイトをしました。

業務内容は、ひろ〜い倉庫の中にあるダンボールの中から、紙に書かれた商品を全て探し、台車に乗せ、梱包係の人に渡す、それだけです。
でも商品は重たかったり大きかったりして大変でした。初めてでしたし、あまり要領もよくなかったので、倉庫の中をモタモタと動き回っていたら8時間で22キロも歩いてました(°_°)

要領の悪さはダンボールの開き方にもあらわれました。
ダンボールの中には同じ商品が12個くらい入っていて、なくなったら次のダンボールを開けなければなりません。
そのため、カッターを持ち歩いているのですが、ダンボールを開けるのがとろくさかったんですよね、私。
本来であれば真上から、ダンボールを閉じてるガムテープをなぞるように刃をいれて開くと思うのですが、そうじゃなくて商品を取りやすくするため、側面にカッターを刺して開かなきゃダメだったんです。

ダンボールは素早く開けないと迷惑がかかります。

私は、ちちちちちっと慣れない手つきでカッターの刃を出すのですが、ここからもう違う。ベテランの人たちは早すぎて音も聞き取れないくらいのスピードで刃を出します(危なそうだけど誰も怪我しない)。

ベテランの技は凄いのです。

私が
あーあ、またダンボール開けなきゃ。
と思って、ちちちちち・・・と刃を出し始めた時、私の刃を出す音を聞きつけたのか、どこからか濃いピンクのジャージを着たおばさんがやってきました。

「おどき!」

グイッ!

おどき!と言いながら私を押しのけダンボールの前を独占したのです。

おどき?!(°_°)
聞き間違えかと思ったけど、
確かにおどき。
初対面なのに、むしろ初めての会話なのに、おどき。

お土器じゃないよ。
おどき。

美川憲一のおだまり!
みたいなキレのある言い方。
リアルで聞いたのが初めてだったから、軽く感動したけど、カッターの刃を出すだけでトロいと判断されてしまう現場のシビアさとかトロくて不器用な自分への嫌気とかが「おどき!」という言葉によってズドンとのしかかってきてしまって泣きそうになりました。うぅ(;_;)

私をどかしたピンクジャージおばさんは
ダンボールに向かって凶器みたいにデカいカッターを振り回しているように見えました。
鮮やかというか大胆。
切り裂く音も細くて鋭い小さな音。
シャッシュルン!シャーーーッ
冗談抜きに早すぎて見えなかった。
ダンボールは本当に
シャッシュルン!シャーーーッ
で開かれました。秒でした。
しかも綺麗。
誰も怪我しないのが不思議なくらい大胆でパワフルだったのに。


ピンクジャージおばさんはこちらを一瞬見て
「いっちょあがりィ!」
と言って次の獲物を引き裂きに行きました。

(°_°)

ピンクジャージおばさんは、私のダンボールに用事があるわけでもないのに親切心(もしくはただ単にトロくて見ていられなかったのか)でダンボールを引き裂きにやってきてくださったのか(°_°)

優しいのか怖いのか分かんないけど、なんか倉庫の中にいて疲れたのかな、おばさんのことが頭に焼き付いてバイト中ずっと忘れられませんでした。

切り裂きジャックってこんな感じだったのかしら。きっとあのおばさまは生まれ変わりなのね。あぁ、感謝します切り裂きおばさま。

それにしても
おどきという言葉は命令形?なのに
どけ、と違って少し上品に聞こえるよね。





イキり男の主張はつぶすべき

食堂にて、1年生らしき男の子3人がバンド組もうぜ

といってるところに出くわしました。

 

1人はどうやら相当楽器が弾けそうなそぶりをするのですが

2人はまったくの初心者のようです。

そんな2人に難しい曲を聴かせては

これはベースがかっこいいやろ

これぐらいになれるって、お前らも

と男はイキり倒しているのです。

2人が、激しい曲にどれがベースでどれがギターか

途中で分からなくなると言うと

俺は耳が洗練されているから聞き分けられるけどなぁとぬかします。

耳が洗練されてるってちょっと変じゃない?

どうやらそのイキり男はベースもドラムもできちゃうらしいです。

昔はバンド組んでたしなぁ~とも言っています。

 

2人はそのイキり男をやや尊敬の眼差しで見つめています。

 

そして話はバンドやったらモテるかなぁという話題に移ります。

 

するとまたイキり男がイキります。

モテるで、絶対。と。

モテるで、と

絶対。の間に絶妙な間をもたせてるところが小憎たらしい。まるでモテた経験があるかのような言い方です。見た目はそんなモテるタイプじゃないくせに。

しかし、イキり男にはイキってもいい理由がありました。なんと交際経験があるみたいなのです。

他の2人は彼女などできたことがなく、

かわいい子と付き合いたいなと夢を語りあっています。

かわいくて、でも感じよくて、気取ってなくて

毎日ランチはサンドウィッチ〜っていう子よりも、

コンビニでコロッケ買ってかぶりついてるような子がいいなぁ

(ただし、かわいい子に限る)と。

 

2人もそーとー平和ボケしてます。

まるで漫画の主人公のような女の子ではありませんか。

この話を聞いたイキり男は言います。

だからお前らいつまでたってもドーテーやねんと。


そこそこのデカイ声で言い放ったこともあり、ツレの1人がガタッと立ち上がり私のことを横目でチラッと見やりました。

「声デカイねん。。。」

と言いながら座るイキり男の友達。

いやごめん、なんとなく分かってたし笑。


それにしてもイキり男、いいこと言うじゃんか。もっと言え。とみそ汁をすすりつつ思っていると

 俺の歴代好きな女の子の顔思い浮かべてみろよ!

みんなエェ子やったけどかわいくはないやろ!

とイキり男が言いました。

 

 みそ汁を吹き出しそうになりました。

まず、

「歴代好きな女の子」と言ってる時点で、彼女にできなかった可哀想なイキり男の過去の恋愛遍歴がうかがえる点と、顔で選んだのではなく、性格に惚れたのだと言ったつもりでも、もう少し言い方があるだろうがという点。

 

まぁ、でも、イキり男はさっきからなかなか的を得たことを言います。

要は女は中身だと。

かわいい子がやって成立するものを求めてはいけないと。

身の程をわきまえろ、俺のように。と。

だからいつまでたってもお前らはドーテーやねんと余計な一言を付け足しつつ。

 

イキり男はやはりイキる資格があるように思えました。

そうなのそうなの。萌え袖ふぅふぅは幻想なの。

と共感してしまいました。

 

食堂で人がたくさんいる中、しかも隣に私が座っている中で

ドーテーをばらされた2人はかわいそうですが、

さすがはベースとドラムができて耳が洗練された男といったところでしょう。

 2人のツレはだんまりです。

私もそろそろ食器を返却しようかな、と思った時、ツレの1人が「お前の元カノ見せてみろよ」とイキり男にいいます。

ここで気になってしまい、再び盗み聞き。。。

イキり男はサッとスマホで元カノを見せました。

元カノの画像をすぐに開けるところは少しキモイです。

 実際に元カノの画像が見れない私はツレのリアクションだけが頼り!

頼む、ちゃんとわかりやすく伝えてくれ!


ツレ「なんだかんだ、かわいい子と付き合ってそうだと思ったのに。全然やんけ。」


「お前はまだわかってないのか。ええか、」

 

ここでイきり男が眉をひそめて真剣に語ります。

 

 

「かわいいは、つくれんねん。作れるものは、いづれこわれんねん」

 

それが理解できないうちは例えドーテーを卒業していても

根っからのドーテーであると。

 

真実を言い当てられぎくりとしたところで、濃いめの化粧をしていた私は食器を返却しに行くのであった。


誰か、作られた可愛さでこの男を意のままに操って、めちゃくちゃにしてはくれないだろうか。

 なんか知らないけどコイツを野放しにしてはいけないような気がしてきました。

横断幕の話

 

前回、横断幕に書かれた「努力は素質を超える」

「努力(家)に勝る天才なし」という言葉について

思っていたことを書き、

努力とセンスは別物だから比較対象にならないよって話をしました。

 

「努力は素質を超える」

 

素質って誰の素質?って話なんですけど

 

同じチームの人の素質(切磋琢磨しよう)

自分自身の素質(自分で自分を超えていこう、これがいちばんしっくりくる)

それに加えて

相手チームの素質も指すのではないかと思うんですよね。

横断幕の場合は、試合で掲げるわけですから

各上のチームと戦うときに相手チームに挑む姿勢を書いてる場合もあります。

強いチームの横断幕はオリジナリティもあるし

実際に行動が伴っているから格好よく見えるんですよね。

ほかにも覚えている高校の横断幕は強豪ばっかりだなぁ。

 

 

横断幕を当時はこんな風に見ていなかったので

自分のチームの横断幕の言葉を今振り返ると

 

あ、うろ覚えで印象にないや。

 

センスのなさを努力で補う?


春高バレーを見ていた。
場所は東京体育館だろうか?
バスケットボールをやっていたときに
ウインターカップを観戦しに2度程行ったことがある。
とても広い体育館には壁一面に出場チームの横断幕が飾られており、そこにはチームを鼓舞するというか、チームの信念となる言葉が力強く書かれてあったのをおぼえている。


春高バレーをテレビで見ていて、東福岡の金子くんの見ていて爽快なスパイクと同じくらい、横断幕に書かれた言葉が気になった。

努力に勝る天才なし

どこの学校かわからなかったけど、画面の端に映った横断幕にはそう書いてあった。

どうして気になったのかというと、
自分が中学生の頃、憧れていた高校バスケの強豪校の横断幕には

努力は素質を超える

と書いてあって、似ていたからだ。

この話を友達にしたら
努力は行動を指す言葉だけど
天才は人を指す言葉だから比較対象としておかしくない?
と言われたので、努力(家)に勝る天才なしと考えることにする。


努力は素質を超える
努力(家)に勝る天才なし

本当にそうだろうか?

中学生の頃までら、努力は素質を超えるという言葉を信じていたし、下克上な姿勢が格好良くて好きだった。
そんな横断幕を掲げる強豪校の監督に、バスケが上手になったら入学したい!と14歳の頃から言っていた。

15歳になったとき、その強豪校の練習に参加した。監督とお会いし、いよいよ入学に関する話ができると思っていたが、監督は私を見るなり

君、1年前から背が伸びてないね。
と言った。


私は結局、別の高校に行くことになった。努力で素質は超えられないのだと悟った。バスケット観戦をたくさんして、年齢の割にスポーツを見る目が肥え過ぎたのかもしれない。自分でも素質のなさを受け入れることができた。



テレビの中で活躍する高校生は
努力は素質を超える
この言葉を純粋に信じることができたのだろうか。
最初は私のように信じたかもしれないが、次第にその言葉通りにならないことに気がついたはずだ。

ただ、
それを分かっていながら、騙されて一生懸命に練習できる素直さや、その言葉にすがる純粋さを彼らは持っているのだと思った。
自分で自分を洗脳させる力のような、彼ら特有のパワーは大人になると不思議と弱くなっていくから、とても羨ましく思いながらテレビを見ていたのだった。


この言葉はずっと才能のない私に向けて書かれたもののように思っていた。
素質ある越境入学できた選手もいるけれど、諦めないで頑張ってくださいねという気遣いのように感じるのだ。

こんなことをグダグダ考えても、結局は努力してようがしていまいが、チームに貢献してくれる人がコートの上に立てるのだ。


このままではなんだか悲しい話になってしまうので、私がドイツの射撃コーチに聞いた話を書いておく。

努力でセンスは補えない。
でもセンスで努力も補えない。
これら2つは質が全く異なるものだから。

そして、努力とセンスだけで勝てるほどスポーツは甘くないのよ。

運も必要なの。
努力×センス×運
そういった考え方をしてるのよ。

この話をしてもらったのは5年くらい前なんだけど、最近ようやく努力とセンスの質の違いを理解できるようになった。
どんなに料理の腕があっても食材の質を上げることはできないのと同じような感じだと思ってる。
努力でセンスを補う話はよく聞くから、
自分の実力は足し算で考えるんだと思ってたけど、センスで努力を補う話は聞いたことないし、足し算方針にモヤモヤを感じていたのが、いやいや掛け算だよとコーチに言われたことでようやく測り方を理解することができた。

今回横断幕のことを考えて、
横断幕の深さ的なものも知れたので
また今度続きを書く。
これは絶対書く。


それにしても
東福岡はスポーツが強いなぁ。

確認は大事


年の瀬でテレビが面白かったりつまんなかったりしますね。

保育園に通ってた頃、親の仕事が忙しかったこともあり絵本とビデオをたくさん与えてもらってました。

ビデオはもっぱらビデオ1で借りてました。そこは今のTSUTAYAみたいに綺麗じゃなかったんです。
ビデオ1は汚ったなくて、店員は何故かみんな小汚い疲れたお兄ちゃんでした。髪も長くてあぶらっぽいし、ヒゲも生えてる。

子供が来る場所ではないな、という感じが子供ながらにわかりました。

だからそんなお店に足を踏み入れるのもなんだか特別なことのように思えたのです。

今でもたまに汚いレンタルショップを見かけますが、懐かしさを感じてしまいます。


ビデオ1で借りていたのは
「うちのタマしりませんか」。
3丁目に住む色んな人に飼われている猫たちの物語り。
銭湯の猫や、野良猫、あ、そう。犬も出てるんでした。
これを借りるきっかけは、近所のお姉さん(小学校高学年?から中学生くらい)の家に遊びに行った時に見せてもらったのがはじまり。時々切ない話もあり、大泣きすることもありました。

他には、なぜかティムバートンのストップモーションアニメなど。
ジャイアントピーチ」
「ナイトメアビフォアクリスマス」
5.6歳の頃には見てた気がします。
どうして同じ監督のアニメを見てたのかは分かりませんが、母に聞くと「だいたい全部自分で選んでもってきた」とのこと。
ビデオ1の棚の配置がそうだったんでしょうか。
同じ監督の映画を意図せず選ぶなんてにょっとカッコいいじゃないか、と子供の頃の自分を一目置いてみたりなんかして。。。(^^;;


これだけ鮮明にビデオのことを覚えているのは、

うちのタマしりませんか
ティムバートン
どちら
見るには早すぎる年齢で見てしまったからなのでしょう。
パンチ強すぎて記憶に残りまくり、
当時は夢に出てきまくり、
歌とか未だに覚えてます。

特にジャイアントピーチは本当によく夢に登場しました。大きな桃に乗って冒険に出るのですが、ナイトメアより怖い映画です。てゆーかジャックも一瞬登場してます。

私はそんな小さい頃の経験から、
時々シュールだったり、
怖かったりする映画も好んでたまに見るようになりました。

するとお母さんは「絶対リビングで見ないで、私の目の触れないところで見て。なんでそんなの見るのよ。」
なんでそんな好みになったんだか、みたいなことを言います。

結構前にも書いてますが、小5の頃に夜中にホラー映画を1人で再生してました。


でもさ、お母さん。
ほとんどのビデオを自分で選んでた、
と言うけれど

1つだけお母さんから酷いやつ勧められたことがあるんだよ。。。

1991年に公開したロビンウィリアムズのフックです。これも保育園時代に見てました。確か大人になったピーターパンの話?だったかな。とにかくフック船長が恐ろしすぎるのです。子供部屋をフックであける仕草が怖かったようなそうじゃなかったような。

それを見た夜は外からフック船長がくるんじゃないかと怯えてました。
フックを使って家のドアを開けて入ってくると思い込んで、ガムテープで玄関をガチガチに止め出たような気もします。

そんなコワイ作品をよくもまぁ対して確認もせず

「これ、ひーちゃん好きだと思うの」

と言って持ってきたもんだ

「どこがー!!!!!好きなんだよおおおおおおおお!!!!こわ、こわいよおおおおおおお!!!!ややややめてよおおおお!!!!ばかああああ!!!!」

と嗚咽たっぷりに泣きながらお母さんを殴りにかかった記憶があるので確かでしょう。

確かにピーターパンは好きでした。
でもそれはアニメーションで可愛いやつだもん。
実写版はまったく別物だよ。

そんなにこわいと思ってなかったのでしょうね。
悔しいのは、ビデオは1人で見てたので
お母さんが未だにフックの恐ろしさを知らないことです。題名からして怖いよね、とは言ってたけど。

あとジュマンジも見せられたな。
ロビンウィリアムズ推しか?


子供の頃、受ける影響ってデカイので
見せるビデオや本はしっかり確認しないとダメです。

今日はDVDを3本(3枚?)みました。
昔のお母さんのことを少しだけ思い出したのでメモ程度に。




今度フック借りちゃおうかな。。

お餅の好きなところ


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お餅が好きであることを説明する

まず、私の好きなお餅とは
丸くて柔らかいお餅である
硬いやつじゃなくてつきたてのプニプニ。
イメージ的には雪見だいふくってアイスみたいな感じである。

その丸いお餅の何が好きかって

まずは形である。
あの絶妙な平べったさとホペッとした丸さ。あと見た目から触りたくなるような柔らかさが伝わってくるあの佇まい。
おもち、ですよ。と確かな存在感をだしている。
クッキーとかなんかお菓子を作るときに耳たぶくらいのかたさになるまで、と生地の柔らかさを表現するけど、その耳たぶくらいのかたさの生っぽい質感のものは大抵すきである。

次に「おもち」って名前である。
「もち」じゃない。「おもち」。
まず3文字だから言いやすくて物足りなさもなくて語呂がいい。
あと音がかわいい。
どんなに怖い人が言ってもかわいくなる。
舌ったらずな子供が言うとお餅と一緒に食べてしまいたくなる。
それに関連すると「おもちゃ」って音も好き。でもおもちには勝てないのである。

3つめ、のびるところ。
おもちがのびるときの擬音は
びよーんでものびーんでもない
もちーん、である。
軽々しくのびない。
あの少しの粘りと質量がびよーんとものびーんとも違った伸び方をする。
もちーんはとても気持ちよさそうにのびる。

そして、
ぺったんぺったんやられているお餅は
ポヨンポヨンしているように見える
ぺったん!ポヨン
ぺったん!ポヨン
ぺったん!ポヨン
お餅は力強い衝撃をポヨンにかえる優しさを持ち合わせているのだ。

私がお餅がすきだという理由を卒論の逃避行として書きました。

ここまで話しといてなんだけど
実はそんなに好き好んで食べない。
2年に1回くらいきな粉つけて食べるくらい